BCAAを1年以上、その後EAAを1年以上。合計2年以上かけて両方を試して、結果的にどちらも今は飲んでいない。
筆者はトレ歴10年で、Xtend(エクステンド)のBCAAレモンライム味と、マイプロテインのImpact EAA(ピンクグレープフルーツ/ゆず)を順に使ってきた。明確な体感はなく、最後はプロテインとクレアチンに予算を集約させている。
本記事では、両方使ってやめた経験から辿り着いた「初心者ならまずEAAだけで十分」という本音と、サプリ予算をどこに振るべきかの優先順位をまとめた。
EAAとBCAAの違いを30秒で理解
EAA(Essential Amino Acids)は必須アミノ酸9種類のフルセット。ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、トレオニン、トリプトファン、ヒスチジンを含む。
BCAA(Branched Chain Amino Acids)は分岐鎖アミノ酸の略で、EAAのうちロイシン・イソロイシン・バリンの3種だけを抜き出したもの。
BCAAはEAAの「一部」という関係
つまりBCAAはEAAに内包される。EAAを飲めばBCAAの3種は自動的に摂れる仕組みだ。「両方買う必要があるか」と聞かれれば、ほとんどのケースで答えはNo。この関係を理解した時点で、初心者の購入判断は9割固まる。
使われ方とメカニズムの差
BCAAは吸収が早く、トレ中の集中力維持や疲労感の軽減を狙ったイントラ(トレ中)ドリンクとして使われる。EAAはより広い筋肉合成サポートを目的に飲まれることが多い。ロイシン主導で筋タンパク質合成のシグナルになる、というのが理屈の筋。
ただ「EAAが上、BCAAが下」と単純に言い切るのは雑な見方。BCAA派が一定数いるのも、トレ中専用の甘く飲みやすいフレーバーが揃っているからで、用途を絞れば成立するサプリではある。
結論|筆者の本音3行
先に結論を出す。
1つ目。2年以上飲み続けた感覚として、EAAもBCAAも明確な体感は得られなかった。クレアチンの「もう1レップ上がる感覚」や、プロテイン後の翌日の回復感とは、はっきり差がある。
2つ目。「意味ない」と切り捨てるつもりはない。トレ中に甘いドリンクを飲むモチベ維持、フレーバーを楽しむ嗜好品としての価値は認める。「効果」軸ではなく「習慣維持ツール」として置くなら、両者にも居場所はある。
3つ目。どうしても1つ選ぶなら、9種そろったEAA。BCAAの3種はEAAに含まれるため、両方を持つ合理的な理由は基本的にない。
実飲レビュー|マイプロテイン Impact EAA(ピンクグレープフルーツ/ゆず)
マイプロテインのImpact EAAは、筆者が1年以上使ったブランド。フレーバーはピンクグレープフルーツとゆずの2種を順番に試した。
飲み方と1回あたりの量
1回10〜20gをトレ中のイントラドリンクとして摂取。マイプロのEAAはサラサラ系で水によく溶け、シェイカーで30秒振れば溶け残りはほぼない。粉末の保管はジップロックに移し替えると湿気にくい。
味の正直な評価
ピンクグレープフルーツは爽やかで甘さ控えめ。トレ中に飲むなら合う系統で、夏場でも飲み疲れしない。ゆずは和柑橘特有の苦味が独特で、好みが分かれる印象だった。筆者はピンクグレープフルーツの方が継続しやすかった。
価格と1食単価
マイプロ公式の通常価格で1kgあたり6,000円前後(2026年4月時点)。1kgで約111食分なので1食あたりおよそ60円。マイプロは公式セールが頻繁で、セール時は1食30円台まで落ちることもある。
そもそも買い始めたきっかけは、当時見ていたYouTubeのフィットネス系チャンネルで紹介されていたから。「トレ中はEAAを飲むのが最適」という情報を信じて手を出したが、飲んでも飲まなくてもトレ後のパフォーマンスや翌日の回復感に明確な差は感じられなかった。むしろイントラを白湯や水だけにしてもセット後半の粘りは変わらず、ドリンクで何かが起きている実感は最後まで持てなかった。プラセボすら起きなかった、と言えば近い。
実飲レビュー|Xtend(エクステンド)BCAA レモンライム
Xtendは、実は時系列ではマイプロEAAより先に試したBCAA。レモンライム味を1年以上飲み続けた。
飲み方と1回あたりの量
こちらも10〜20gをトレ中のイントラ用に。マイプロEAAより少し甘めで、人工甘味料感がやや強い印象だった。シェイカーでの溶けやすさは同等で、ダマになる場面はほぼなかった。
味の正直な評価
レモンライムは爽快感があり、夏場のトレーニング中には特に向く味。海外ブランド特有のキャンディっぽい甘さがあるので、強めのフレーバーが好きな人にハマる。マイプロのフレーバーよりはハッキリした甘さに振った設計だ。
価格と1食単価
Amazon並行輸入の30食パッケージで約3,500〜5,000円帯(2026年4月時点)。1食あたりおよそ120〜150円。iHerbや90食大容量パッケージでも、1食あたり100円前後にしか下がらないため、マイプロEAAの2〜3倍のコストになる。
「BCAAはロイシンの恩恵を絞って摂れる」という理屈は理解していたが、筆者の体感では明確な差は感じられず、結局やめてEAAに乗り換えた。そしてEAAも体感がなくやめたことで、両方からフェードアウトした流れだ。
使い切るたびに「次のリピートはどうしようか」と毎回迷っていた時点で、結論は出ていたのかもしれない。本当に効果を感じるサプリ(プロテインやクレアチン)は、迷わず次を発注する。Xtendはレモンライムの味が嫌になったわけではなく、「払っているコストに見合う価値があるか」の天秤が傾いたタイミングで自然と棚から消えた、という感覚に近い。
初心者なら片方で十分|「買うならEAA一択」の理由
ここまでをふまえて、これからEAAやBCAAを買うか迷っている初心者へのおすすめは「EAAだけで十分」。
BCAAはEAAに内包される
繰り返しになるが、BCAAの3種(ロイシン・イソロイシン・バリン)はEAAに含まれる。両方買うのは、同じ栄養素を二度買いしているような予算配分になる。
EAAの方が用途が広い
EAAは9種そろっている分、筋タンパク質合成のシグナルとなるロイシンを含めた使い回しが効きやすい。BCAA単独より用途が広く、同じ予算なら結果的にコスパも上回る。
両方併用は中・上級者の選択
「BCAAをトレ中に、EAAをトレ前に」という併用パターンは、サプリ予算に十分余裕がある中・上級者の話。月のサプリ代を3,000円以内で抑えたい初心者には不要な投資になりやすい。筆者自身、両方を順に試して「片方で十分」と気づいたタイプで、最初から両方買うルートは時間的にも予算的にも遠回りだった。
両方やめた理由|体感がなければ優先順位が下がる
最終的に両方やめた理由は単純で、体感のあるサプリに予算を集中させたかったから。
プロテインとクレアチンには明確な体感がある。プロテインは翌日の回復、クレアチンはセット後半の重量維持。一方、EAAとBCAAは「飲んだら絶対この差」と言える瞬間が見つけられなかった。
EAAとBCAAだけではなく、過去にはマルチビタミンとフィッシュオイルも試して、体感を得られずにやめた経験がある。「健康サポート的な意味では価値があるかもしれない」と思いつつ、月3,000円のサプリ予算を死守する都合上、効果が見える商品から優先する方針に振り切った。残ったのは現在もメインで使っているプロテイン、クレアチン、亜鉛だけになっている。
サプリ予算の優先順位|プロテイン > クレアチン > EAA/BCAA
10年のトレ生活で辿り着いたサプリ予算の優先順位は、プロテイン > クレアチン > EAA/BCAA の順。
プロテインが土台
食事だけで体重×1.5〜2gのタンパク質を取るのは難しい人が多い。1食50円台から手に入るコスパの高いプロテインが最優先になる。5ブランドを実際に飲み比べた評価はプロテインコスパ最強ランキング15選でまとめている。
クレアチンは投資対効果が圧倒的
クレアチンは1食あたり20〜30円と最安の部類で、ベンチプレスやデッドリフトの「もう1レップ」を実感しやすい。3ブランドを5年使った経験はクレアチンおすすめ|3ブランド5年使った筋トレ歴10年の実体験ランキングに詳しくまとめた。
EAA/BCAAは「予算が余ったら」枠
EAAとBCAAを両方買うと、月3,000円のサプリ予算をあっさり超える。月3,000円以内で組むサプリスタックの考え方はサプリ代を月3,000円以内に抑える方法でまとめているので、配分の参考にしてほしい。
よくある質問
Q. EAAだけでBCAAは不要?
A. 基本不要。BCAAの3種はEAAに含まれるため、両方買うと予算が重複する。トレ中専用の甘いイントラドリンクとしてBCAAを別に持ちたい人だけ、選択肢として残してもいい。
Q. プロテインとEAAは併用していい?
A. 役割が違うので併用OK。プロテインは食後・トレ後のタンパク質補給、EAAはトレ中の素早いアミノ酸補給。プロテインの飲むタイミングは筋トレ後のプロテイン、いつ飲む?で詳しく扱っている。
Q. EAA/BCAAはいつ飲むのがベスト?
A. トレ中のイントラドリンクが一般的。タイミング設計の細かい話はEAAとBCAAの違いと飲むタイミングで深掘りしている。
まとめ
- EAAとBCAAの違いは「成分の範囲」。BCAAはEAAに内包される
- 体感は両方なかった。買うなら9種そろったEAA一択
- サプリ予算は プロテイン > クレアチン > EAA/BCAA の順で配分
筆者は2年以上の試行錯誤を経て、現在はEAAもBCAAも飲んでいない。これから始める初心者は、いきなり両方を揃えず、まずプロテインとクレアチンを優先するのが遠回りしない選択肢になる。
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